成均館儒生たちの日々
スポンサードリンク
成均館儒生たちの日々とはドラマ・トキメキ☆成均館スキャンダルの原作になったチョン・ウンゴルの小説です。
「どうしてこんな本を紹介するの?」と思った方もいるかも知れませんが、この小説とドラマは俗にいう正祖モノで、イ・サンが登場するのです。
そんなに興味がなかったのですが、図書館にあったので借りて読んでみました。
結論からいうと、むちゃくちゃ面白いです!
歴史小説と言うよりマンガのノベライズといった感じです。
登場人物が少ないので把握しやすいのもありますが、文章が完結でスラスラと読めます。
読み進めていくうちに、なぜだかキャラクターイメージは大和和紀の描くものになってしまいました。歴史モノ&マンガ的ということで、刷り込まれているのでしょうね(笑)
ただ、問題点もあります。
ひとつは挿絵がないこと。もちろん、キャラクターの挿絵は必要ないと思うのですが、成均館(ソンギュングァン:성균관)の建物配置や漢城府の地図などはあったほうが良かったと思います。
男子は比較的文章からの地図構築能力があるのですが、周知の通り女子は苦手な人が多いですよね。位置を把握できたほうが内容もつかみやすいと思うのです。
もう一つはフリガナ。いまいちルールが統一されてないんですよね~。例えば、派閥についても老論(ノロン:노론)はそのまま韓国読みなのに、南人(ナミン:남인)は「ナンジン」になっているのです。
このようにフリガナの日韓混合は枚挙に暇がなく、日本では左大臣に相当する左議政(チャウィジョン:좌의정)は「サギセイ」というフリガナになっていたり。けれど、タイトルの成均館(ソンギュングァン:성균관)は、日本読みの「セイキンカン」ではなかったり。
個人的にはすべて韓国語読みにするべきだと思いました。どちらにしろ日本語るびをうっていても、予備知識がない人が読むと意味がわからない単語ばかりですから(笑)
先述した「左議政」も日韓どちらのフリガナが打ってあっても、「左議政」自体を知らなければ意味はわからないですよね!
このような瑕疵はあるものの、小説自体はほんとに面白いです。ぜひぜひ読んでみてください!奎章閣閣臣たちの日々という続編もあります。まだ読んでいませんが、コチラも面白そうです。
♬当ページの短縮URL