イ・サン

韓国ドラマ イ・サン ウィキペディアより詳しいイ・サン 第22代朝鮮王正祖(チョンジョ) 歴代朝鮮王の中で最も魅力ある正祖を、韓国時代劇イ・サンを通じて考証していきます

イ・サン国内最強説?弓の名手?

   

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イ・サン第46話。

朝鮮第一剣(チョソン チェイルゴム:조선 제일검)とうたわれる暗殺者が大殿に忍び寄り、宮女や内官を次々と殺戮。ついには・・・

というところで、地震速報が入り放送が中断したようですね。

本来はこれを絡めてに記事を書こうと思っていたのですが、来週再放送がありネタバレになってはいけないので、そこには触れない形で記事を書こうと思います。

 

イ・サンは文武両道の君主として有名ですが、剣の技がどうだったのかはわかっていません。そもそも朝鮮においては武人の地位が低く、それほど武が重んじられていませんでした。

そのため剣豪だの剣士だのという歴史的有名人が皆無です。日本だと「好きな剣豪はだれ?」という問が成り立つぐらいですが、朝鮮においては成り立ちません。そのかわりといっては南ですが、朝鮮で発達していたのはです。そして、イ・サンも弓の名手であったことが伝えられています。

実質的な朝鮮半島の最初の王朝・高句麗(コグリョ:고구려)の朱蒙(チュモン:주몽)が有名ですが、朝鮮王朝の始祖・太祖(テジョ:태조)李成桂(イ・ソンゲ:이성계)も相当な弓の名手でした。彼の場合は後続の王と違って元々が武人であり百戦錬磨の将軍でした。

朝鮮王の中でその太祖に次ぐ弓の名手とされるのが、イ・サンなのです。

面白いエピソードがあるので紹介しましょう。

 

正祖実録 1792年(正祖16)10月30日

本宮の昌徳宮(チャンドックン)に隣接する離宮・昌慶宮(チャンギョングン:창경궁)の春塘台(チュンダンデ:춘당대)でイ・サンは弓に興じていました。この月には何度も弓に興じています。

朝鮮の弓では5本を1巡(スン:순)に10巡計50本を射ちます。月初から月中には41/50・39/50・38/50だったのが、46/50・47/50となり、月末には49/50を連発しています。

49/50は1本しか外してないわけですが、これは外れたのではなくわざと外したのです。儒教の概念により完全なものを忌むとともに、臣下に遠慮したとも言われています。

これがどのぐらいすごいかというと、一般の兵士の的中率は30/50程度でしたし、かの有名な李舜臣(イ・スンシン:이순신)将軍は乱中日記に最高の出来が42/50だったと記しているので、イ・サンの弓の腕がどれほどだったかわかると思います。

この時、イ・サン自身が

「私も生まれつき弓を好み、それもまた太祖からの聖業を継いでいくということのように思える。若い頃は40/50程度だったが、10年ほど手に取らなかった弓だがよく的中し、何かが手伝ってくれているようだ。」

と述べています。

 

ボク自身アーチェリーをずっとやっていたので、韓国人の弓上手はよく知っています。特に女子。ゴルフにしてもそうですが、小さいものに狙いを定めることには朝鮮民族は天才的だと思います。きっと遊牧騎馬民族の血が騒ぐのでしょうね~(笑)

イ・サンは10年ほどほとんど弓を射てなかったと言っていますが、日々それなりに練習していたのではないかと思います。経験者ならわかるのですが、弓を引くには一般の生活では発達しない背中の筋肉が必要です。急に再開して若いころの記録を抜いてパーフェクト連発なんて、ちょっと考えらないのです。きっと日々文武に精進していたのでしょうね(笑)

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イ・サン国内最強説?弓の名手?

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