英祖は本当に痴呆だったのか?
2014/02/13
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イ・サンの祖父にして朝鮮第21代王英祖(ヨンジョ:영조)。
トンイこと淑嬪崔氏(スクビンチェシ:숙빈최씨)の息子としても有名で、朝鮮王朝歴代最長の在位52年を誇った王です。
ドラマ イ・サンでは晩年に痴呆を患った設定になっていますが、実際はどうだったのでしょうか?
その謎を紐解く記述が朝鮮王朝実録に残されています。断片的に残されている実録の記述を見ていきましょう。
* 視力の著しい低下
1772年(英祖48)科挙に合格した洪國栄(ホン・グギョン:홍국영)が拝謁した折に、彼の容姿について臣下に尋ねた記録が残っています。この頃には容姿の識別がつかないほど視力が悪化していたことが伺えます。
* 身体を支えることができなかった
1775年(英祖51)御医と薬院堤調が一日中つきっきりで、体を起こすことも難しい状態でした。
このような状態が何年か前から続いていたようです。
* 心身薄弱状態
1775年(英祖51)12月以降、左議政の洪麟漢(ホン・イナン)が英祖の心身薄弱状態に乗じて、洪趾海(ホン・ジヘ)を右議政に推挙し承認させたことがありました。精神的に薄弱な状態の時を見図るために、ホン・イナンは内侍か宮女を間者としていたようです。
このエピソードから見て取れることは、精神状態に波があったということです。
* 寝言のような言葉が多かった
真夜中の「直ちに百官を招集せよ」との言葉に、世孫イ・サンは「朝になってから」と主張しました。一方、前述の叔父・洪麟漢(ホン・イナン)は「直ちに」と主張した害に対立しました。結局、洪麟漢の主張の通り直ちに招集したところ、正気になった英祖に叱責されました。
これらのエピソードを総合的に踏まえた上で考察すると、確かに痴呆ととれなくもありません。
ただ、すでに老衰がかなり進行していて、そもそも王としての職責を全うできる状態になかったとも言えます。
ドラマでは英祖の晩年を矍鑠(かくしゃく)としているが痴呆という2面性を描写していますが、実際にはかなり衰弱していて、ほぼ寝たきりだったというのが真相です。
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