イ・サン

韓国ドラマ イ・サン ウィキペディアより詳しいイ・サン 第22代朝鮮王正祖(チョンジョ) 歴代朝鮮王の中で最も魅力ある正祖を、韓国時代劇イ・サンを通じて考証していきます

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ホン・グギョンの真の姿とは?

   

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ドラマ イ・サンでの洪国栄(ホン・グギョン:홍국영)に対する描写はとても好意的で、イ・サンとは臣下の情だけでなく友情で結ばれています。

けれども、真実の洪国栄は、とても好意的な描写が出来る人物ではなかったと言われています。

それでは、彼はいったいどんな人物だったのでしょうか?

朝鮮王朝実録には彼の名前や行動が枚挙にいとまがないほど出てきます。それを踏まえて彼の人物像を紐解いていきます。

以前にも書きましたが、洪国栄(ホン・グギョン)は宿衛大将(スグィデジャン:숙위대장)と都承旨(トスンジ:도승지)を兼任し、軍権を持った筆頭書記官となったわけです。国事のすべてが彼のチェックを受けなければならない状況でしたので、国王イ・サンは傀儡に近い状況でした。

この頃のイ・サンはドラマとは異なり、客観的に見て未だに理想の国王像とは程遠い状況にあったと言えます。もし、国王として相応の権力を保持していたのなら、ホン・グギョンのように勢道政治を行う臣下は生まれなかったはずです。

 

ホン・グギョンの執務室はイ・サンの生活空間・大殿(テジョン)のすぐ東側の壁を隔てたところにありました。彼はカウチかソファーかわかりませんが、簡易のベッドにもなるゆったり座れるイスを用意し、執務にあたっていました。

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儒者は体面を重んじ身なりを整えなければならないのに、彼は足袋を脱ぎリラックスした状態でいました。誰が来ようとお構いなしで、朝廷のトップ領議政(ヨンウィジョン:영의정)が来てもそのままで対面しました。品階の低い者に対して領議政が面と向かって物申せないほどの権力を、彼は手にしていたのです。

また、言葉遣いも粗野そのもので、イ・サン以外の誰に対しても対等の言葉を用いたと言われ、長幼の序を重んじる儒者の範から外れた振る舞いを見せていました。

ホン・グギョンは隣にイ・サンが住んでいようとお構いなしで、大声で部下を呼びつけました。そして、もっとも大きい醜聞は、医女と針子を呼び、事に及んでいたことです。これだけでも、彼が粗野な人物だったということがわかりますが、王を王とも思っていない尊大な人物でもあったことがわかります。

庶民レベルでも彼の尊大さは有名で、悪の権化の代名詞となっていました。けれども、うわさ話でもしようものなら密偵にいつ告発されるかわからず、彼の名前をまともに呼ぶことは出来ず、隠語で彼の話をしたと言われています。

このような逸話を見るに、ドラマ イ・サンでの洪国栄(ホン・グギョン)像を信じてしまうと、歴史の読み方を間違えてしまう可能性があると言わざるを得ません。

「ドラマはドラマとして」

これが真理なのでしょう。

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