イ・サン

韓国ドラマ イ・サン ウィキペディアより詳しいイ・サン 第22代朝鮮王正祖(チョンジョ) 歴代朝鮮王の中で最も魅力ある正祖を、韓国時代劇イ・サンを通じて考証していきます

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ペク・ドンス

      2014/02/13

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ドラマ イ・サンでは「この舞台なのになぜ出てこないの?」という大物が何人かいますよね?

一番不可解なのが、図画署(トファソ)が舞台なのに壇園(ダノン:단원) 金弘道(キム・ホンド:김홍도)が出ないことです。イ・ビョンフン監督は投入を考えたものの結局見合わせたそうですね。

けれども、パク・チェガ(左)とペク・ドンス(右)は登場しました。ペク・ドンスはちょい役感が否めませんせんが(笑) 今回はペク・ドンスにクローズアップして解説していきます。

パク・チェガ ペク・ドンス

白東脩(ペク・ドンス:백동수:1743-1816)

武士ペク・ドンス(ムサ ペクドンス:무사 백동수)というドラマもあることからもわかるように、イ・サンの治世では特に有名な武士です。以下に以前紹介したペク・ドンスに関連した記述を添付します。
武芸図譜通志:武藝圖譜通志(ムイェトボトンジ:무예도보통지)

1790年に刊行。近接戦闘を図解も入れて解説した訓練書。白東修(ペク・ドンス:백동수)が実践を主管し、李德懋(イ・ドクム:이덕무)・朴齊家(パク・チェガ:박제가)が編纂した。彼らの出自は庶孼(ソオル:서얼:庶子のこと)だった。

挿絵は王の肖像画を描く栄誉的絵師の御真画師(オジンファサ:어진화사)に幾度となくなった三園の一人 檀園・金弘道(ダノン・キム・ホンド 단원:김홍도)が描いたとも言われている。(ドラマ風の絵師の主人公の一人)

 

ペク・ドンスはドラマ イ・サンでも描かれているように庶孼(ソオル:서얼)だったため、1771年(英祖47)に武科に合格したものの、差別のために登用されることがありませんでした。

ペク・ドンスの登用がいつだったかは定かではありませんが、姉の夫・李德懋(イ・ドクム)が1779年に奎章閣(キュジャンガク:규장각)の検書官(コムソグァン:검서관)に登用されていることから、それ以降に任官したものと思われます。(記録では1785年に任官)

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1785年(正祖10)に王の親衛軍・壮勇営(チャンヨンヨン:장용영)が創設され、ペク・ドンスは1788年から壮勇営哨官(チョグァン:초관)となり、その2年後に先述の武芸図譜通志の編纂に携わりました。

この書の特徴は世界でも珍しい図解の武芸マニュアルだったことです。日本では一子相伝的に各流派が技を継承していったのに対し、朝鮮ではオープン化したわけです。このことに関して両者の優劣はありませんが、朝鮮の軍隊の弱体化を抜本的に見直すイ・サンのアイデアだったことは確かです。

 

さて、イ・サンでペク・ドンスを演じたキム・ソンシル(김성실)さん。実はドラマ内での武術監督です。このあたり、イ・ビョンフン監督のギミックですね!

また、ソ・ジャンボ役のソ・ボムシク(서범식)さんは元々武術監督出身の役者です。ですので両者が対決するアクションは切れがあり見応え充分でした。

反面、パク・テス役のイ・ジョンス(이종수)さんは、おそらく武道系は苦手かと思われます。いまいち切れがありませんよね(笑)

ある韓国のサイトや日本の雑誌で、パク・テスのモデルはペク・ドンスといったような記述があるようですが、イ・ビョンフン監督は悩んだ挙句、別人格としたとのことです。

 

—- 追記 —-

NHKのイ・サンガイドブックに、イ・サンの死後官職にはつかなかったとの記述があるようですが、史実では純祖(スンジョ)に仕えています。以下に1790年以降の経歴を記載します。

 

  • 1790年 訓錬院主簿(フルリョノン チュブ:훈련원 주부)となり兵士たちの武術指導を行う。
  • 1791年 従5品副司直(プサジク:부사직)、訓練院判官(パングァン:판관)となる。
  • 1792年 忠清道庇仁県監(チュンチョンド ピインヒョンガム:충청도 비인현감)となる。
  • 1795年 従4品訓練院僉正(フルリョノン チョムジョン:훈련원 첨정)となる。
  • 1800年 正祖死去

  • 純祖即位後、平安道博川郡守(평안도 박천군수:ピョンアンド パクチョングンス)となる。
  • 賄賂を受けた咎で流刑となるが解放される。(派閥闘争による冤罪の可能性大)
  • 1806年 領議政李秉模(イ・ビョンモ)の主張で再度流刑となり、官職につくことができない禁錮刑となる。
  • 1810年 許され、従3品軍器寺副正(クンギシ プジョン:군기시 부정)となる。
  • 1816年(純祖16) 74歳で死去

 

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