イ・サンのヒゲが嫌だというけれど・・・
2014/02/13
スポンサードリンク
イ・サンのヒゲが嫌という書き込みやつぶやきを結構見かけることがあります。
ツルッとしたイ・ソジンの美肌に髭がついたのでそれを嫌がる人が多いのですが、かといって髭がないなんてありえないので、視聴者は甘んじて受け入れなければなりません。
これについては旧トンイ考でも紹介しているので重複してしまいますが、せっかくですので新しい情報も加えて紹介しましょう。
身體髮膚 受之父母(신체 발부 수지 부모:シンチェパルブ スジプモ)
不敢毁傷 孝之始也(불감훼상 효지시야::プルガムフェサン ヒョジシヤ)
「身体髪膚これを父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」
出典:孝経・開宗明義章
日本にも入ってきていた儒教の概念で身体髪膚(しんたいはっぷ)という四文字熟語にもなっています。
両親から受け継いだ体(身体・髪・皮膚)を傷つけないことが孝行の始めだということで、朝鮮では習慣としてみだりに髪を切ったり、髭をそったりしなかったのです。
現代韓国ではいたるところを切ったり貼ったりしていますが、そんな現代の感覚を持ち込むことができないのが朝鮮です。ここまで古今が対照的な国も珍しいですね(笑)
忠孝という言葉がありますが、日本では忠義が、朝鮮では孝行が特に尊ばれました。そのため、孝行の基礎としてヒゲを剃るなんてありえなかったわけです。
同じく髪を切ることもご法度です。そのため、男子はサントゥ(상투)という朝鮮式の髷を結っていました。
もちろん、両者ともある程度整えることは許されていました。特に朝鮮後期になるとヒゲの整え方に流行が生まれたりもしたようです。
この身体髪膚(しんたいはっぷ)をストーリーに取り入れたのが王女の男です。
人としての道理を失った父親の第7代世祖(セジョ:세조)に対して、世姈(セリョン:세령)は絶縁の証として目の前で自分の髪をバッサリと切ります。この時に口にした言葉がまさに「身體髮膚 受之父母」という言葉でした。
当時としてはこれほどの親不孝はないといった行動です。身体髪膚の意味を知っていなければ、単なるセレモニーにしか見えないシーンですが、知っているとより深くセリョンの決断を洞察することができます。
韓国時代劇を見ているとよく出てくる言葉ですので、この言葉はしっかりと覚えておくとよいでしょう。
というわけで、イ・サンのヒゲは無い方がおかしいので、受け入れてくださいね!
当ページの短縮URL https://xn--eck8a6l4a.com/?p=329
♬