ホン・グギョンへの翻訳されなかった「友」という言葉!
2014/02/13
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洪国栄(ホン・グギョン:홍국영)の罪が暴かれ大逆罪として裁かれる寸前、つづく~。
イ・サン66話はそんな終わり方をしましたね。
今回は史実のエピソード半分、ドラマの感想半分でイ・サン考を構成したいと思います。来週は大々的に洪国栄(ホン・グギョン)特集になる予定です。
さて、ドラマを見ながらスルーしたかもしれませんが、図画署(トファソ:도화서)のみんなが集まってホン・グギョンについて面白いことを言っていましたね。タク・チスが吹き替えのセリフでは「死罪となったチョン・フギョムの再来とまで言われていた」と言っていたところです。
ここは「再来」と意訳していましたが、ほんとうは「チョン・フギョムの代わりに大厚謙(テフギョム:대후겸)とまで言われていた」と言っていたんです。
ひどい政治を行った鄭厚謙(チョン・フギョム:정후겸)より大きい厚謙という意味で、それだけホン・グギョンの専横が甚だしかったことが伺えます。肯定的に捉えると、老論(ノロン:노론)の権勢をよく抑えていたということでしょう。
これは当時本当にそう呼ばれていたことを示すエピソードで、歴史好きな韓国人だと結構知っている逸話です。
もう一つ気になったところがあります。史実抜きで訳が残念だなと思った箇所があったんです。
イ・サンがホン・グギョンがいる牢へ行き、涙ながらに語っていたところです。吹き替えのセリフでは「そなたは臣下ではなく、心を分かち合える同志であった」と言っていますが、ものすごく肝心なセリフを訳さず飛ばしているんです。
本当はどう言っていたかというと、
そなたは私にとってただ臣下というわけでなく、心を交わす友で同志だったと言っているのだ。
チャネン ネゲ クジョ シナガ アニラ マウムル ナヌル ポシオッコ トンジヨッタ マリネ
자넨 내게 그저 신하가 아니라 마음을 나눌 벗이었고 동지였다 말이네.
と、言っていたのです。
どうですか?「友」という言葉はとても重要だと思いませんか?オリジナル音声で「ポシ」と聞こえた時に完全にスイッチが入って涙腺開放に至ったくらい胸に響いた言葉でした。
ここは66話の泣き所だったので、緻密に訳して欲しかったです。王に「友」と呼ばれる臣下。その王を裏切ったにもかかわらず、温情を示している王。グッとこずに入られません!
上記の直訳セリフを見ながらもう一度この場面を見てみてください。更に泣けると思いますよ~。
※今日からイ・ビョンフン監督最新作の馬医(マウィ:마의)がスタートします。もちろんオンタイムで見ますよ~!
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